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都営大江戸線

 (※12-600形のページは公開準備中)

 都営大江戸線(通称12号線)は、練馬区の光が丘から練馬、東中野、都庁前、新宿、六本木、大門と南下し、進路を東、北と変えて汐留、勝どき、清澄白河、両国を通り、両国から西に進路を変えて上野御徒町、春日を経由して新宿西口を通り、先ほど通った都庁前に戻るという、6の字型を描くようにして東京都内を結んでいる路線です(テニスラケット状にも)。都営地下鉄の中で最も新しい路線であり、地下鉄路線としての営業距離も都営地下鉄はおろか日本最長で、全区間地下線、そのトンネルの長さも日本最長、地下鉄路線の駅数も最も多いです。その全区間の所要時間、約80分ほど。また建設が後の方だった為、全体的に見てもホームが深い駅が多く(春日駅など例外もあります)、特に六本木の大門、春日方面行のホームは日本で最も深い地下ホームです。車両きちは清澄白河から伸びている木場検車区と、光が丘から伸びている高松車庫があり、これらは両方とも地下に位置。よって車両は普段、太陽の光を全く浴びていません。
 このほか、建設費を圧縮するべく鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄方式が採用されたことが筆頭に挙げられます。このリニア方式は日本国内では大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線に次いで2番目に採用されました。このため、他の路線よりも車両のサイズが一回り小さく、8両編成とはいえ1両あたり16.5mであるので、乗客の収容能力には少し劣り、またリニア特有の走行時の煩さ(特にカーブ時)も指摘されていますが、急勾配は55%、急カーブはR100mまでをクリアでき、他路線よりも小回りが利いています。この規格で、建設費を圧縮できたのです。
 この路線は1991年12月に光が丘―練馬間が開業したのが始まりで、開業当初は「都営12号線」と呼ばれていました。後に新宿、国立競技場と延伸し、国立競技場延伸時の2000年4月に「大江戸線」が正式名称となりました。同年12月に残りの国立競技場―大門―清澄白河―春日―都庁前間が開通し、実に9年を以て全通。開業当初からATO信号(自動運転)によるワンマン運転を採用。深部を走ることから、耐震性にも富んでおり、一部の駅には災害時などに機能できる救助道具などを備える備蓄倉庫が併設されています。

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