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都営新宿線

 (※10-300R形の形式ページは公開準備中)

 都営新宿線(通称10号線)は、東京の最大の都市である新宿から官庁街の曙橋、市ヶ谷、九段下、神保町、岩本町を抜け、江東区の森下、大島を通り、更に江戸川区の船堀、一之江、篠崎を経て千葉県の本八幡までを結ぶ、JR中央・総武線や東京メトロ東西線に並び、東京の殆どを東西に走る路線です。都営地下鉄でありながら、東の終点である本八幡は千葉県内で、都営地下鉄としては唯一、都外他県へ乗り入れ。また、本八幡の隣の篠崎は、東京都内の最東端の駅であり、県境の江戸川は地下で通過、これもまた唯一のケースです(※江戸川は、細かい放水路を含めても他の鉄道線は全て鉄橋で通過)。

 地上区間は東大島―船堀間で、元々は船堀以東も地上区間で建設する予定でしたが、当時は環境面に敏感だったために地下ルートに変更されました。またこの船堀以東のほとんどは、道路の下ではなく、密集した多くの民家の下を突っ切るように走っています。車両基地は大島検車区で地下に存在し、これは当時の小松川界隈における再開発の一環で建設されたものです。
 この線は1978年に岩本町-東大島間が開業したのが始まりで、その時からこの線は新宿線を名乗っていました。1980年に新宿までが開業し、京王帝都電鉄(現:京王電鉄)と相互乗り入れを開始。その後も順次開通し、1989年に千葉県の本八幡までが開業、全通しました。西側の終点である新宿は、京王管轄駅で、京王の新線新宿駅と同一駅となっており、都営新宿線の大半の列車が京王新線に乗り入れ笹塚へ、一部はその先の橋本や高尾山口まで直通しています。

 1997年には急行運転を開始し、現在は全ての電車が10両編成で運転されています。また長らくの間、VVVFインバーター制御車の運用開始が他の路線と比較して遅れましたが、これは同線の信号機器に対する誘導障害が懸念された為です。なお、GTO素子のVVVF制御車は一切の導入および入線の実績がありません(同様ケースでは他に東京メトロ銀座線・丸ノ内線や札幌市営、仙台市営にあり)。

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