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都営浅草線

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 都営浅草線(1号線)は墨田区の押上から大田区の西馬込までを逆L字型のような形で結んでいる、東京都が初めて建設した地下鉄路線です。元々は都内の地下鉄建設は営団がやるはずだったところ、当時の事情で東京都が直接建設しました。また1号線ですが、実際に都内の地下鉄で1番目に開業したわけではありません。
 1960年に押上-浅草橋間が開通したのが始まりで、その時から京成電鉄と相互乗り入れを開始しました。これは、日本では初の地下鉄と郊外鉄道との相互乗り入れとなっています。これで京成電鉄が、かねて念願だった浅草への直通を果たしました。以後、南へと順次延伸工事がなされ、8年後の1968年に泉岳寺まで延伸した際に京急線とも相互乗り入れを開始。その5ヵ月後に西馬込までが全通し、1991年には北総開発鉄道と住宅整備都市公団(現:2社統合で北総鉄道)、2002年には芝山鉄道も直通相手に加わり、現在は4社分の車両が乗り入れている為(2013年までは芝山鉄道名義の車両も入線)、やってくる車両の種類が非常に多いです。線路幅は新幹線と同じ標準軌の1435mmを採用、そこで京成電鉄の線路幅がこの線に合わせる形で1372mmから改軌されました。

 営業線は全区間地下ですが、西馬込から伸びる馬込車両基地とその連絡線路は地上で、ガードもあります。また両端で私鉄と直通運転をしているため、浅草線の車両も日常的に地上電車さながらです。
 沿線には日本橋、新橋、大門、三田、五反田等といったオフィス街、繁華街や、江戸を代表する町として有名である浅草、歌舞伎座で有名の東銀座、2012年建立のとうきょうスカイツリー(押上が最寄り)等が点在しており、通勤利用は勿論のこと、浅草近辺は観光利用も増えてきています。現在の自社車両の5500形のイメージも、これら沿線スポットをあしらっています。また前述の直通運転もあり、
足し合わせるとカバー範囲は広大です。なお、乗り入れ区間の端と端の最長距離(三崎口-品川-押上-船橋-芝山千代田間)は約140kmにもなります(この区間をそのまま結ぶ運用は存在しませんが…)。

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